白い巨塔

『白い巨塔』(しろいきょとう)は、山崎豊子の長編小説。浪速大学に勤務する財前五郎と里見脩二という対照的な人物を通し、医局制度などの医学界の腐敗を鋭く追及した社会派小説である。
外科の教授まで上り詰めた第一外科助教授・財前五郎の野望と対照的で同期の第一内科助教授・里見脩二と癌患者を通じて野心に燃える男の物語。内科医里見脩二から紹介された胃癌の患者・佐々木庸平の検査、手術を担当するが、保険扱いの患者で中小企業の社長であることから高圧的で不誠実な診療態度に終始。胸部レントゲン写真に映った陰影を癌の転移巣ではなく結核の瘢痕と判断、多忙を理由に受持医の柳原や里見の進言を無視して術前の断層撮影検査を怠り手術。結果患者は転移した癌のため術後短期に死に至る。医療裁判に発展するが病院という大きな壁によって患者の家族は一時裁判に敗訴、そんな裁判もこのストーリーでは見所である。ストーリーのあらすじをここで書いていると終わりがない。

私が気に留めたのは癌の転移が発見された場合手術はできない。って所に注目したのである。事実私のすい臓がんも遠隔転移(左首のリンパに癌の転移がある)そのため手術をあきらめ化学療法(延命治療)に至るのだが、この長時間にわたる物語は真実にしたがって書かれており身につまされる。延命治療は呼んで字のごとくあくまでも生きる時間を少しでも延長するためのものであって、いずれ死と向き合うときが来るということを言っている。決して根治する治療ではないということだ。
なぜこのタイミングでこのテレビ番組を見てしまったのだろうか? 私のところはケーブルテレビであるから無数にチャンネルを選ぶことができる。なのになぜこの番組に釘付けになったのだろう。実に不思議である。しかし、ある面私をポジティヴにしてくれる番組であった。「セカンドオピニオン」はどうかと心の底に小さく残る考えを払拭してくれた。癌に転移があれば手術は出来ず、化学療法による延命治療で考える時間が与えられるという事実。ストーリーとは別に薬も日進月歩、延命期間が延びているという事実。これは癌患者にとって朗報である。そんな私も現在の医学に助けられている喜びを感謝しなくてはならない。

昨晩も娘夫婦が来て父の仏前に手を合わせてくれた。夜は宴会。ノンアルコールビールでは盛り上がらないですわな。
お盆に行ったり来客があり、結構多忙。事前に撮影した中から在庫整理。
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この頃セキレイの縄張り争いが耐えない。そろそろ恋の季節か、7~8羽のバトルが見られる。
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鳥の行動の一瞬を切撮りたいと、いまあるパナソニックDC-9を含め、マイクロフォーサーズのミラーレスカメラにはドライブレコーダーと同じ機能を持たせ、シャッターを押したと同時に1秒前とその1秒後が切撮れる。
ファインダーを除く目で確認していたんではその瞬間を撮ることは稀である。しかし、このカメラならそれが可能である。カメラの機能を使わない手は無い。至って簡単に誰でも撮れてしまう。かといって「その機能なら誰だって撮れちゃうから」と非難すべきではない。なにもシャッターを押すタイミングを競っているわけではないからだ。一眼デジには無い機能。何を求めて選択するのかは個人の感性にある。まだまだミラーレスへの関心は薄く、プロ機に大砲をステータスと考えるのはソロソロ終盤に来ているのではないだろうか?



遜 龍明






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by fotografkei | 2018-08-15 15:41 | すい臓がん | Comments(0)

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