パナソニックとオリンパスの撮像素子の違い。

オリンパスがこのたびmark2に取り入れたエンジンは従来のOMD EM1に搭載された像面位相差AF、ミラーレスカメラに備わるオートフォーカス方式です。従来の位相差AFセンサーではなく、位相差画素の機能に加えて画像信号が出力できる画素を使った像面位相差AFへと改良されたのであります。それは像面(撮像面、センサー面)で位相差AFを行う方式です。
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位相差画素
もう少し噛み砕いて、人間の目を想像してください。昔科学の実験で両手人差し指を距離を変えて目の前に出します。両目であれば3次元の法則から距離の違った指を認識することが出来ます。しかし、片目を瞑るとその指の距離を図ることができません。
話を戻してここでの相違はレンズから入ってきた光を2方向に分ける(瞳分割)。位相差画素の左側半分を使えなくすることで左側から入ってきた光を検出、右側でも同様の検出を行う。その2つの信号を合わせることでズレを検出し、どれだけレンズを移動されるとオートフォーカスを合わせられるかを計算してレンズを駆動させる。確かにAFが早いことに気がつくでしょう。しかし、これがオリンパスのOMDのAFが迷うといった現象にも繋がるのです。

像面位相差AF
このたび発売されたmark2は従来の位相差画素の機能に加えて画像信号が出力できる画素を使ったものであります。難しい言葉の羅列ですが、要は画質を落とさず連写枚数を増やすといった理由から開発されたものであり、それが像面位相差AFといったものであります。
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一方パナソニックでは従来の位相差AFから空間認識AFへと改良させたのです。

空間認識AF
「空間認識能力」というものは新しい言葉ではなく、物体の位置・方向・姿勢・大きさ・形状・間隔など、物体が三次元空間に占めている状態や関係を、すばやく正確に把握、認識する能力のことを言います。より人間に近づいたといっても過言ではないでしょう。
パナソニックでは撮像した画像のぼけの大きさから撮影シーンの奥行きを求めるよう設計されています。 DFD(Depth. From Defocus)として知られているもので、DFD では,ぼけ方の異なる2枚の画像を利用、レンズのモーターを駆動してピントを合わせるというものです。従来の「位相差AF」に「空間認識AF」を組み合わせ、DFD演算とコントラスト演算の両方を進化させた。パナソニックGH5には4Kにまして6Kといった動画機能が備わっています。そのためスチル写真の連写枚数が低く抑えられています。9枚/秒はオリンパスの半分となっています。
しかしパナソニックは動画からの切り出し(スチル写真)が800万画素と350dpi、ppiで出力すればまったく遜色のない画像が得られます。

この2社の開発はそもそも原点が違い、スチル写真に重きを置いたオリンパス、動画に重きを置いたパナソニック。とまぁ出来ればふたつ手元に起きたいカメラです。

先回スコープとの相性で書きましたのは、露出の迷い、実際のF値とカメラが認識しているF値の違いがあるようです。単体のレンズの場合、カメラが型名を認識してコンピュータに記録されます。そしてレンズから入光の明るさで標準露出を求めるようになっています。(mark2の撮影機能の一部にはオリンパスのレンズ以外働かないようになっている)カメラとレンズの間にオリンパスのテレコンを入れた場合も同じように認識するようになっています。
しかし、カメラとレンズの前にスコープを入れた場合、カメラは光を認識することができません。エラーとなってしまいます。この場合は少し計算が必要です。それは合成F値(スコープの対物レンズ、 接眼レンズ、カメラのレンズの組み合わせから計算)してf値を決めるのです。合成f値の計算方法は焦点距離/レンズの口径であらわします。
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スコープ(私の場合スワロスキー)にmark2とオリンパス25mmf1.8と組み合わせると真っ白に飛んでしまいます。操作方法として、
・まず、カメラ側のmenu→歯車→I EVF調整をON(この設定は背面液晶で撮影することは出来ません)
・ファインダーを覗きながら露出補正を調整してください。(撮影後の写真を確認するとファインダーで覗いたときと同じ明るさ)

かなり露出補正がマイナスに設定されます。絞りを絞る・開放によっても露出補正が変わってきます。私はMモードでSSとAEを設定して地面から空抜けまで撮影します。オリンパスの場合ISOオートが200-6400までとなっています。上限下限を超えるとファインダーの中の情報が点滅します。オーバーの場合SSかAEを変更することで凌げます。しかし、アンダーの場合自動でISOが64固定となります。この場合真っ暗な写真となってしまいますから気をつけないといけませんね。フリーズを起こします。一旦電源を切ってもう一度電源を入れると解消されます。

それから測光点を従来の「中央重点測光」にしていませんか? もうその設定は流行遅れと言っていいでしょう。古い機種になると全点でも9点とか15点といった機種がありました、今は測光点が100を越えるため何も「中央重点」にする必要も無く「評価測光」、オリンパスで言う「ESP」で十分適正露出を計る事ができます。「中央重点測光」なる機能がすでに消えている機種も発売されています。先ほどのISOオートに設定した場合「評価測光」のほうがエラーが出ません。

今もくろんでいますのはパナソニックGH5を手に入れてオリンパスの25mmf1.8とスワロスキーに組み合わせたら如何なものか? 試してみる価値はありそうです。
パナソニックのレンズはどうもAFが遅い。オリンパスと組み合わせてそう感じました。

今回の記事を書きますに当たって「M」様の助言が私に勉強させる機会を与えてくださいました。このブログ記事を持ってお礼申し上げます。




遜 龍明





by fotografkei | 2017-06-28 21:13

膵臓ガンとわかって闘病生活の記録、しかし、膵臓癌で余命1年と宣告された私でも生きる喜び、「カメラと共に」が私にはある。


by 遜 龍明