長い旅



92年、旅でたとえるとどんな旅であったんだろう・・・

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私の好きな星野道夫さんの「旅をする木」のなかに

「私たちはここまで速く歩き過ぎてしまい、心を置き去りにして来てしまった。
心がこの場所に追いつくまで、私たちはしばらくここで待っているのです。」

ある種の信仰を持った民族は地球の動きと太陽の角度から自らの時間を持っている。
異民族はその時間に逆らうことは叶わないのです。

高齢の母と私はスタートこそ違えども2本のレールを同時に回転する車輪と同じだったのだろうか?
病室の片隅でベッドに伏せる母の顔を眺め、ふとその一説を思い出し妄想にふける。



遜 龍明





by fotografkei | 2016-06-03 19:38

龍明の部屋


by 遜 龍明