クセ玉です。

今回は標準ズームレンズの元祖、「ヨンサンハチロク」(あるいは「よんさんぱーろく」)の愛称で親しまれたニコンのレンズ。

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昭和38(1963)年に発売されたこのレンズは、ニッコールレンズとしては「Auto NIKKOR Telephoto-Zoom 85~250mm F4~4.5」、「Auto NIKKOR Telephoto-Zoom 200~600mm F9.5~10.5」という二本の望遠ズームに続く三本目のズームレンズであり、国産で初めて世に出た標準ズームレンズである。

今回手に入れたZoom-NIKKOR・C Auto 1:3.5 f=43-86mmは、その第一世代のレンズをマルチコート化したもので、昭和49年(1974)に発売された第二世代であります。

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絞り開放で撮影してみると、トンネルエフェクトや周辺の解像低下が見られる。さらにディストーション(歪曲)が顕著に表れる。広角側では樽型、望遠側で糸巻き型に大きく発生しており、2枚目写真の左にある支柱が樽型に歪んで見られるのがわかるだろうか?
絞り込んでスナップ撮影をしている分にはそれほどでもない。当時としては収差補正がしっかりしている。また逆光では1枚目写真のようにハロ(ハレーション)がかなりきつい。しかし、それも楽しみの一つと考える。


by Capa






このズームレンズ、今風のレンズのように遠くの被写体を引き付けるのではなく、凸レンズの作用をする第 1 群と、凹レンズの作用をする第 2 群と、凸レンズの作用をする第 3 群からなる機械補正式の「3 群ズーム」タイプで、第 2 群をフィルム面に対して固定し、第 1 群と第 3 群が異なる動きをしながら被写体側に前進することによってズーミングをおこなうしくみである。ちなみにレンズ構成は7郡9枚。

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何を言っているのかって? この代物ズームレンズなのにヘリコイドが一つなのである。ズームとピントがひとつのヘリコイドで合掌するのである。したがって被写体に歩いて近づかなくてはならない。単焦点レンズのようでもあり、ズームレンズでもあるのです???。

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発売当時は¥38,000.-という値がついた。今回はジャンク品扱いで¥2,000.-で手に入れた。前玉に少々カビが生えていたが掃除をしてまったく問題なし。

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最短撮影距離が1.2mと長いため、私が使用している変換マウントはホクトレンダーから発売されているヘリコイド付きのマウント。フランジパックを延ばすことによって最短撮影距離は0.6mほどに短縮される。しかし、近景撮影状態では当然のこと無限遠でのピントは合わないのであります(悲しいかなこのヘリコイド付きのマウントは高価、普通のレンズが手に入るほどである)。
いや~よいクセ玉が手に入りました。ブロ友のnippaさんの見立てです。感謝!感謝です。




by fotografkei | 2015-08-23 11:39 | OLd Lens

野鳥撮影を主に発信しています。


by 遜 龍明