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2017年 04月 11日

パスワードと暗号について

本日未明にアップしましたパスワードについて大変多くの方に訪問いただいたようです。なぜかって?「設定」から訪問者数が3ケタを多く上まっているということです。
きょうはパスワードと暗号について書いてみたいと思います。
1918年にドイツの発明家アルトゥール・シェルビウスによって発明された電気式暗号機械であります。その名も「エニグマ」、聞いたことがあるかも・・・、その仕組みは「換字式」であり、詳しくは順変多表式(1文字単位ですが内部状態を保持し、変換ルールを切り替えながら変換を行う)。その仕組みはこうです。キーボードで平文の一文字を打ち込むと本体のランプボードの一つが点灯して暗号文の一文字が得られる。暗号文を復号する際も、同様にキーボードで暗号文を打ち込むとランプボードが点灯して平文が得られるというものです。
その仕組みは本体に3つのローターが備わり、そのローターの左にはリフレクター(反転ローター)が組み込まれています。エニグマ暗号の強みは、当日しか使えない「日鍵(今でいう鍵認証(パスワード)」を利用していたことです。ドイツは毎朝06:00amには日建である暗号の鍵になる文字を放送します。それは気象情報にあります。最初の文字はドイツ語「wetter(天気)」というメッセージ鍵なる文字で始まっていました。発信基ではwetterのあとにつづく本文を打ち込むことによって暗号文が出来上がります。その暗号文を打電していたのです。受診側はwetterを受信するとその後の暗号文を手元のエニグマに入力することで本文(アルファベットの1文字ごとにランプが付きます)それを1文字ずつ拾うことで交信できたわけです。ドイツでは1ヶ月分の鍵(コードブック)が、すべてのエニグマ暗号機のもとに配布されていました。
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その暗号文の組み合わせは
総当りしても15,900京通りあります。えっ、と気付かれた方も、、、そうなんです。26文字の組み合わせになっている暗号文のルールは159X10の18乗です。159,000,000,000,000,000,000です。この組み合わせを人間の手で総当りすると、、、10人が24時間かけて答えにたどり着くのに2,000年かかる計算になります。すごいでしょ!
すでにエニグマ暗号機はイギリス海軍によってドイツの潜水艦から強奪され、潜水艦もろとも暗号機は海の藻屑になったとドイツに思わせていたのです。3つのローターと反転ローターの26文字が3列、そして26文字のランプに26個のプラグ、それがどのように働くかはたった一日では解析できなかったのです。
ここからが面白いのです。昨日の記事の中に「アラン・チューリング」という数学者で暗号解読者をご紹介しましたが、このアラン・チューリングはエニグマ暗号機と思われる仕組みを自作したのであります。それが現代のコンピュータの礎となった「チューリングマシーン」です。
ただ毎日変わる鍵になるコードがわからないのです。毎日打ち続けられる暗号文からその鍵になるコードが見つからないのです。あるとあらゆる暗号文をチューリングマシーンに計算させても翌日の朝には新しいコードになってしまいますから皆目見当が付かない。しかし、もともとアラン・チューリングは数学者。計算のアルゴリズム(計算をするときに答えを導き出す最も早道の計算方法・数式)は必ずあると信じていました。あることが基で暗号には始まりがあると悟ったチューリングは朝一番のドイツの打電に共通点を見出したのであります。まさにwetter(天気)であります。その文字をチューリングマシン(エニグマでいうプラグコード)に与えると電流が流れ3つのリフレクター(反転ローター)が規則正しく動くのです。そして暗号文を入力すると歯車は1文字ずつ回転して正しい文章が表示されたわけです。ドイツの暗号は解読されてしまったのです。

はい今日の締めですが、パスワードは暗号を解読するための鍵だと思ってください。その鍵とカードに記録された暗号変換コードが照合されることでクレジットカードが本人のものであると証明されるのです。たとえ成りすましにあったとしてもパスワードが盗まれると機械は本人と証明してしまいます。どれだけパスワードが大切なものかわかっていただけると思います。

もうひとつ付け加えないといけませんね。今日現在日本のスーパーコンピューター「京」であっても15,900京という計算は15,900秒掛かるということです。4時間以上掛かることになります。今のスパコンでですよ。
ここまで綴ってくると「アラン・チューリング」のことも知りたくなりますよね。次回はそこに焦点を当ててみたいと思います。長いことお付き合いいただきありがとうございました。

さて、介護ですが、実母は検査の結果脳梗塞からくる眩暈と判明しました。程度も軽く、数週間の入院で帰宅できるでしょう。後遺症が残らなければいいのですが、今はなかなか入院はさせてくれません。粘りに粘ってMRI検査で症状が見つかったというわけですが、症状からして単なるメヌエル症候群ではなくもとの原因がわかったことはとても良い結果でした。私のことを担当医はどう思ったんでしょうね。(素人のクセにいやな奴)
しかし今日は9時から検査に同席し、最終のMRI検査が終わったのは夕刻の5時でした。昨晩から一睡もしないで、ここ4日ほどほとんど寝ていないのが現状です。実母を完全看護で見てくれますので私は帰宅を許されました。今日は寝るぞ! と思っても寝られるわけがない。



遜 龍明




by fotografkei | 2017-04-11 22:14 | その他


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