くたびれ日記20170225

今日は風邪引きの私、昨日は寒かった。
増して一級河川の河岸、寒風吹きすさぶ中での撮影でした。
頭が痛く、喉が痛い。しかし明日は写真教室、休んでいられない。

 今回カテゴリーに「アート写真」と設定してありますのでそのことについて書いてみます。これについては日本写真著作権協会常務理事で著作権委員会委員でもあられる瀬尾 太一さんの文献の一部をお借りします。写真はフィルムからデジタルに移行することで著作権が侵害される問題が浮き彫りにされている。フィルムは原版がひとつであり、写真が盗まれてもその著作権はおいそれ侵害されるものではなかった。しかし、カメラもフィルムからデジタルに移行しつつある(まだフィルムが現存のため)。インターネットでその多くが一般に公開され、技術的にもその作品が盗難にあうということはごく当たり前の時代となりました。写真家が頭を抱える時代となったのであります。
 デジタルとなるとその写真は写真家の技術によっていかようにも加工できることにあります。写真家が抱える問題点として、
・これまでの写真とは、まったく異なる分野について新規に知識を習得しなければならない。まずコンピュータが扱えなければ話にもならないのであります。
・習得しなければならない知識の範囲が、ネットワークから画像処理まで、大変広範囲に及ぶ。
・系統だった写真家向けの教育プログラムがまったくの未整備である。
・習得すべき知識の内容が、急速に変化してしまう。
・デジタル化することで、不正利用が多くなるという理由から習得意欲を維持できない。

 このなかで、特に最後の習得意欲の減退は技術・知識の浸透を妨げる大きな要因である。(瀬尾 太一氏 著書 変貌する写真環境を読むから)
 情報としての写真(報道写真及び記録写真等)は動かざる事実を語るものであるが、作品としての写真はその撮り手の感性に基づいてデジタル処理、表現されるものであってあくまでも「作品」なのであります。
 確かにフィルム時代に生きた写真家がアナログからデジタルに変貌を遂げる現代において追従するにはその技術の進化の速さについてゆけないと言うのが本筋でしょう。
 さて文献によるデジタル時代のお話は置いておいて、、、一枚の写真を見てください。

a0330864_12530985.jpg

この一枚は昨日撮影してきたものです。4:3で撮影した未加工のものです。ヤマセミの顔の前に枝被り、捨てるにはもったいないですね。と、私は思うのです。

a0330864_12520817.jpg

 Photoshop CCと言う画像ソフトでいらない枝を消去してみました。賛否両論、どうしても枝が邪魔してカメラ位置を変えてもこのように撮ることはできません。作品ですから私は許されるべき作業ではないかと思うのです。「あなたの写真は今後すべてこのようにお化粧しているんだ・・・」そう思われても良いと思っています。それがデジタルの世界だと私は思っています。しかし、いくらソフトを購入してパソコンにインストールしても相当勉強しないと扱えない代物です。もちろん一から勉強する必要はありません。自分がこうしたい、あ~したいと思えばインターネットで検索、その作業方法なるチュートリアルがヒットするはずです。分厚いマニュアルを購入しても頭が痛いばかり、中野信子さんの言葉ではありませんが「無駄な努力をしないで楽しんで覚える」が早道だと考えるのです。

 この話はここまでとし、トリミングについて相談がありましたのでその所を掘り下げて見ます。カメラのアスペクト比(写真の縦横比率)についてはご存知でしょう。大きく分けて、
・1:1
・3:2
・4:3
・16:9
縦写真は数字が逆転するだけです。大きく分けてこの4つでしょう。ほかに5:4、8:5などがあります。印画紙のサイズによってその比率は微妙に変わってきます。そのお話はいずれまた、

a0330864_12431536.jpg

 このトリミングは「3分割構図(3分割法)」と言われるもので一般によく知られた構図です。縦横均等に3分割し。4つの交点に主役を持ってくることでストーリーが見えてくるというものです。
a0330864_13154814.jpg


a0330864_12424621.jpg

 このトリミングは「三角形」と言われるものです。写真の四隅を対角線で結びそれぞれを垂直線で結んだ交点に主役を持ってくる方法です。
a0330864_12425883.jpg


最後にアスペクト比8:5(黄金比率)のトリミング法を解説してみます。まず、黄金比とは
 黄金比(黄金比率)で長さを分けることで黄金比分割、または黄金分割といいます。この比率は絵画においてもかのレオナルド・ダビンチも発見して自分の画法に取り入れています。要は縦横の比率が1:1.6180339887・・・・・と永遠に近似値は続くのであります。終わりはありません。(ひょっとして計算の末終わりがあれば、あればの話し、ノーベル賞ものでしょう)
ではその計算法とは、1:1+√5/2の比であります。近似値は1:1.618、大まかに言えば約5:8と言うことになります。最も美しい比とされ、ギリシャ文字のφ(ファイ)であらわされます。

a0330864_12422210.jpg

 アスペクト比5:8(8:5でも)に描く弧はまるでアンモナイトやオウム貝のような幾何学的模様となります。比率の短い辺を1として正方形を描き、その1辺を半径として弧を描きます。残りの角の短いほうの長さを1としてさらに正方形を描きその辺を半径として弧を描いていくとやがてアンモナイトのような幾何学模様が出来ます。最終的にたどり着いた中心に主役を持ってくることで実にバランスの取れた構図となるのです。

a0330864_12423485.jpg


 このようにトリミングして構図を整えることによって誰が見ても違和感のない作品となります。ここでよく言われるのが「日の丸構図」主役が中心にあると「だめだよ、日の丸構図じゃないか」お聞きになったことはありますよね。
 そもそも日本国旗の縦横比は3:2と定められている。その中心にある日の丸は確かに日の丸構図、しかし1:1や4:3、はたまた16:9の構図であれば主役が中心に来ても日の丸構図と言えるのだろうか? 残念ながらこれについて私も答えを持ち合わせていない。ひまわり一輪を撮影した場合どうしても中心に来やすいが、縦横少しずらしてやることで「日の丸構図」から逃れると私は習った。実は私「日の丸構図」大好き人間。へそ曲がり人間なんです。また質問をいただければ出来る限り回答してみたいと思います。 



遜 龍明





by fotografkei | 2017-02-25 14:04 | アート写真

野鳥撮影を主に発信しています。


by 遜 龍明
プロフィールを見る