2016年 11月 26日

真逆な虹

雨上がりでもないのに「虹」?
そうなんです。虹が現れるのです。

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 通常「虹」といわれるものは太陽とスクリーン(通常など雨粒)の反射角が40~50度にあるときに現れる現象です。
波長の長さで虹は一般的に上向きに凸になっている。波長の短いものを内側に、波長が長いものは外側に円弧を描くものですが、カメラに写り込む虹は真逆の凹に弧をを描きます。

 カメラの現象だけではなく自然界においても同じような現象がまれに起こります。イギリスのリバプールで凹になっている虹が観測された。アークというのは弓形や円弧といった意味で、その言葉どおり、環天頂アークは空の一番てっぺんである「天頂」を中心とした環に沿うように、観測者の目には下側が凸になった円弧状になって現れる。
 自然界でおきる現象は非常に珍しく、特定の角度から光が差し込まないと現れることは無い。自然界に起こる真逆な虹は特定の角度(22度)で、高さ約2万~2万5千フィート(飛行機の巡航高度の2~2.5倍の高さ)にある小さく束ねた薄雲を日光が通った場合にのみ現れる。また見る人の位置によっても変わってくるため、見ることができた人は非常に運がいい。他にも、光の強さ・観測者の位置・大気の状況で大きく左右されるため、実際に見るのはかなり難しそうです。
 ケンブリッジ大学の宇宙物理学の博士も「60年間生きてきたが、初めて見た」とコメントしており、どれだけ珍しいものなのか分かります。通常の反射角より大きく,出現高度角は約46度以上、これはかなり高い場所である。人間の目の視野は横に比べて縦が狭いこともあって、環天頂アークが出現していても、それに気付かないことが多い。

 環天頂アークは晴れた日に出るので厳密に言うと虹じゃなくハロ(ハレーション)と呼ばれる現象のひとつ。晴れた日の頭上に出る虹のようなもののことです。彩雲と間違われることもありますが別物。地震の前兆でもありません。円弧の外側から数えた色順(波長が短い紫は円の内側で広がるにつれ波長の長い赤)などは虹と一緒です。

 今回(昨日の作品とあわせて)の写りこみは円弧の内側方向からレンズに光が入っています。しかしレンズを通した光は一点で像を結び、スクリーンに映し出される映像は上下逆になっています。(小学校の理科で学びましたね)
 カメラを上下、アオリを効かせるとわずかな角度で虹を写し込むことができます。しかし、現代のカメラレンズでこの現象を起こさせるのはまず無理でしょう。幾重にも重ね作られたレンズはこの現象を無くすために改良されたものです。オールドレンズだからこそ映し出される画像です。このようなレンズに出逢えたときには「集めてよかった」って自分を納得させるのです。笑)

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さて、しばらく紅葉の作品が続きます。良かったら見ていってください。


遜 龍明




by fotografkei | 2016-11-26 15:09 | カメラのこと


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